朝日竜平 越前信用金庫 社員

朝日竜平は越前信用金庫の社員。本店勤務の営業マンである。顧客は会社社長から地域の奧様方にまで及ぶ、地域の頼れる相談役。
休日は地域貢献活動に熱心に取り組む、地元愛にあふれた熱血漢だ。

旧和泉村に伝わる源氏の血筋
「39代目の跡とり」と言われて育った

父親が旧和泉村出身なんですけど、神戸の大学を卒業してそのまま、神戸の新聞社に就職した関係で、僕は兵庫県で生まれたんです。 保育園の頃は、和泉村と兵庫県を行ったり来たりしていたんですけど、小学校2年の時に祖母が亡くなり、祖父ひとりを和泉村に残すのが不安で、母と弟と一緒に父の実家に戻って暮らすことになりました。父は単身赴任という形。祖父を神戸に呼び寄せるのではなく、家族を和泉村に返す選択をしたのは、父自身も地元を愛する気持ちが強かったからかもしれません。

うちは、源氏の血を引く家系らしいです。源氏の落人が残したといわれる「青葉の笛」が我が家に受け継がれていて、僕が39代目の当主になります。 祖父や親戚は、自分たちが源氏の末裔だということ、和泉村でも一番古い家だということを大切にしていて、長男の僕は小さい頃から、将来この家を受け継いでほしいと言われ続けてきました。ある意味、刷り込みですよね。僕もそこにまったく疑問を持たずに、「そういうもんなんやな」って思って育ちました。

和泉村の思い出は、剣道とスキーですね。和泉村は団体競技ができないくらい人数が少ないから、小学校、中学校には剣道部か陸上部しかなくて、いやいや剣道部に入ったような覚えがあります。でも大人たちがすごく力を入れて教えてくれましたし、僕も一生懸命やりました。 そんな中、弓道の大会を観たのがきっかけで、弓道にあこがれを持つようになりました。進学して、大野高校では弓道部に入部。僕が入学した年にサークルから部活に昇格したのもあって、頑張りましたね。国体にも出場しましたし、今も弓道は続けています。

その時の監督に勧められて、弓道が強い京都の大学に進学しました。ただ、父が単身赴任している兵庫県尼崎市の家から京都まで通わなければならなかったので、通学の時間が長すぎて、体育会の弓道部には入れませんでした。 学生時代は、ゼミナール連合会という活動に力を入れてましたね。全国のゼミを集めた討論会など、イベントの主催、運営をするのがおもしろかったんです。いろんな大学の学生たちと交流するのも楽しくて。昔から、人と話すのが好きだったんですよ。

僕の「大野へかえろう」

いよいよ就職活動の時期になりました。将来を考えた時に真っ先に頭をよぎったのは、「とにかく地元に帰ろう」という思いです。何をしたいとか、将来の夢とかより、まずはそれだったんですよ。周りの友達は就職情報サイトに登録して活動していましたが、僕は大野の知り合いづてに、大野で働くところがないか聞いていきました。

東京とか、都会に行ってやろうとはまったく思わなかったですね。もうこれは性分なんでしょうけど、僕は人ごみがちょっと苦手というか、都会になじめないという気持ちがあって。まずはもう、水がまずい。京都や尼崎で過ごしていると水がまずくて飲めないし、髪の毛を洗えばカペカペになるし・・・。通勤も辛そうでしょう。それに、趣味の弓道とかスキーは地元の方が楽しめるし。京都に行って半年ぐらいは、都会らしい遊びやファッションなんかも楽しんだけど、1年もたつと飽きてきてしまいました。 同居していた父も、マスコミや都会での仕事を勧めたりはしませんでした。新聞社で激しく働く父を近くで見て、「すごいな」とは思ったし、尊敬もしていたけど、地元で働く方がいいなと感じてましたね。

大野を出たことで、大野の人たちとは違う考え方に触れられました。きらびやかなものにあこがれる人、人がうらやむような大きな仕事をしたいと言う人・・・。周りを見回す中で、あらためて自分の「地元がいいんだ」って気持ちを再確認したんです。その意味で、大野を出た経験は大きかったですね。

地域との縁を大切に
信用金庫での仕事は天職かも

大学を卒業して、越前信用金庫に就職しました。最初は本店勤務。内勤や支店での勤務も経て、今は本店営業部に所属しています。 融資や預金の契約から、保険のご相談まで、様々な金融商品を通じて、お客様のライフスタイルづくりをお手伝いする仕事です。お客様は主に大野、勝山の方々です。お客様のところを回って、世間話などいろいろなお話をして、それが仕事になるなんて、ありがたいなと思います。

「えちしん」は、地域行事に積極的に参加していこうというスタンスの金融機関です。地域とともに歩み、発展していくことを目指していますから。 僕も、大野市スポーツ推進委員として、市のスポーツ振興室に所属する嘱託職員という扱いで活動しています。スーパードッジボールの大会の審判をしてみたり、キンボールなどのニュースポーツをやってみたり。世代を問わず、スポーツで市民のみなさんの交流をお手伝いしています。

信用金庫は人縁、地縁。地域行事の中で、お客様に接することがあり、逆に、地域行事で一緒に頑張った人がお客様になるケースもあります。大野は狭いですしね。仕事だけじゃなく、あらゆる縁を大切に、自分らしくお客様に接していくことを心がけています。

僕の仕事は、人生設計などのプライベートなものごとに関わってきますから、自分のことも積極的に話しますし、お客様と深く関わっていくほど、良いご提案ができると思います。和泉村での子ども時代や、ゼミナール連合会の活動でもそうでしたけど、人と話して、関係性を深めていくのがとても楽しい。天職かもしれないですね。「今日、仕事行きたくない」と思ったことは一度もありません。

朝日より、若い人たちへ

高校くらいまで、みんな地元にいると思うんですけど、一生の付き合いになる人と一番出会う期間だと思います。地元のつながりの強さやパワーは、思っているよりすごいものです。

助け合いってよく言われているけど、今、大野を離れたあなたの周りで、「助け合い」ってありますか?よその子を真剣に心配してくれたり、気にかけたりしあうことって、あんまりないと思うんですよね。地域の人たちに助けられて生きてきた僕たちが、今度は助ける番。そういう思いが、ここには生きていると思います。都会でガンガンやるのもありだけど、気心の知れた仲間や地域の人たちと、いろんなチャレンジをするのもすごくおもしろいと思いますよ。

  • スポーツイベントのお手伝いなどで
    大忙し!
  • 朝日竜平

    1980年生まれ
    越前信用金庫 社員

  • 弓道もやりますよ。

  • スポーツイベントのお手伝いなどで大忙し! 弓道もやりますよ。

  • 朝日の経歴

    兵庫県生まれ → 和泉村へ → 大野高校 → 大学(京都)
    → 越前信用金庫(大野)

  • 朝日の一日

    6:00
    起床 新聞を読むなど
    8:00
    出勤 渉外活動準備
    9:00
    渉外活動(集金や新規開拓)
    11:30
    金庫に戻る・午後の準備
    12:00
    昼食
    13:00
    渉外活動再開
    16:30
    金庫に戻って
    集金精査・日報・書類作成など
    19:00
    退庫
    19:30
    家族と団らん
    23:00
    就寝
  • 朝日の座右の銘

    正射必中